9月・10月・11月

~~~ミルク色のコチカ~~~

奮闘記 -77-

2007年10月


ほっとさせてはくれるけど・・椅子返して。。


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10/2冬の始まり 10/4ホット・コチカ 10/5目覚めの幸せ 10/6固まった毛の抜け方の妙 10/7コチカのルール 10/12胃液を吐いた
10/13また脱走 10/22堪えられない騒々しさと骨からの響き 10/28依怙地なコチカ 10/30脱走して不機嫌で帰ってきたスッポコポン
10/31コチカの気難しいジャッジ

10月1日(月)

今日から10月。
1日で月曜日。
計画的にきちきちと生きていこうという気になるじゃありませんか(笑)。

* * *

どれだけおなかの中にウ○チを溜め込んでいるのか。
朝、私がトイレに行くのと同時に、ウ○チ〜
朝の紅茶を飲んでる間に、ウ○チ〜
おしっこさせてもらうときにも、もちろんウ○チは出る。
それでまあ朝の分は終わりだけれど、
夕方からもまた3回はウ○チ〜、でうろうろする。
太いクレヨンみたいなのが、どーんと出る。
出してやる甲斐があるというものだけど(笑)。



 *  *  *  * 


10月2日(火)

<冬の始まり>

昨日のこと。
就寝してまもなく、コチカがやってきた。
当たり前に布団の縁に近づいてくる。
うにゃ〜〜、と声をかけ、私の肩に真剣な顔を向けている。

布団を大きく開け、腕を広げると、
コチカは脇に入ってきて、もみもみもみもみ・・・・・・・・
へ〜もうそんな季節?
確かに寒くて、夜はずっと寝室で眠っているか、
籐椅子のムートンの座布団の上で寝ていたのだけれど、
それがもはやわきの下でもみもみ、である。
えへへ。
嬉しい季節がやってきた。
私もコチカの体で暖を取れる。
真っ白で、
ふわふわの、
純毛のコチカの毛で。
むふふふふぅー、である^^\



 *  *  *  * 


10月4日(木)

<ホット・コチカ>

籐椅子に座って仕事をすることにすっかり馴染んだ私は、
足元が寒いので、ホットカーペットを出すまでの間、
小さな枕くらいの大きさの平らな電気あんかを使っている。

しかしときどきコチカに取られる。
籐椅子に私が座っていて、椅子にも膝にも乗れない、と踏んだときには、
ではこっち、とばかりにあんかに向かっていく。
そして私の足の間で窮屈そうにしているうちに、
私の足を追い出してしまうのである。

こんちきしょうと思うけれど、
ここ以上に暖かいところがない場合には気の毒なので、
私は、足をコチカにくっつけたりして暖を取る。

しかしうまくしたことに、30分もすると、
コチカが乗っているあんかの周りの畳も温まってきて、
不自由な思いをしてコチカに足をくっつけていなくても、
十分足回りが暖かくなる。

あんかだけではそうはならないのだけれど、
おそらく、あんか+コチカの体温で畳だけではなく、
テーブルの下の足元の空間が温められ、
柔らかな温度になるのだと思う。
あ、こりゃいいわー、
とコチカがあんかを陣取ることを推奨する今日このごろなのです。

人のあんかがあったかくて
ノビノビに。。
(オレンジ色は私の脚)



 *  *  *  * 


10月5日(金)

<目覚めの幸せ>

今朝5時ごろ目覚めたら、
コチカは私の枕の横で横になったまま頭を起こしていて、
どこか遠くを見ているように、ぼーっとしていた。
眠くないけれど、心地いいのでじっとしていたのだろうか。
私が見ると、ちらっとこっちを見たが、
また元の視線に戻し、ぼー

気持ちよさそう。
手を撫ぜてみると、
やわらかくてすべすべの毛に覆われた手が、
素直に伸ばされて、撫ぜられるままになっている。
目は半分開けられ、視線は動かない。
私はコチカの手を軽く握ったままうとうとした。

わずかな時間だと思うけれど、また目覚めると、
コチカは同じ姿勢で、やはり遠い目をしていて、
手は私の手の上に乗せられている。

なんだかコチカに支配されて生きているみたいな錯角を覚えた。
アクティヴに飛び回るコチカに振り回されるのも、
ネコと暮らしてるんだな、という実感が湧くけれど、
こんなに静かなゆったりした時間の中で、
ご主人さま然としたコチカのそばで、
手なんか握ったりしてるの、夢みたいでいい感じ。



 *  *  *  * 


10月6日(土)

<固まった毛の抜け方の妙>

コチカの尻尾の付け根からは、
虚勢していない雄ネコ特有の皮脂がでていて、
それにほこりなどがついて毛先が黒く固まり、汚くなっている。

それをお湯で洗ってやればいいのだけれど、
尻尾だけといっても、後ろ足も濡れるし、
コチカは体を濡らされるのが大嫌いなので、
見て汚いと思う人間の都合に合わせるのはやめにしている。

ということで万年、コチカの尻尾は黒く汚い見栄えなのだけど、
神経のあまり通ってない尻尾も毛が抜け変わるのでした。。

二目串で梳いてやろうとしても、
引っかかって痛がるので、途中でやめてしまう。
それでも抜けたところは、白くきれいな毛が見えるので、
なんとかやらせてくれないか、と残念に思うのだけど、

このところ、梳いても引っ張っても抜けなかった毛が、
ごそりと抜け、それも尻尾の縦半分抜けたらしく、
汚かった尻尾が、半分だけきれいになった。
どこでどうしたら、あんなにうまく抜けるのだろう。

あるいは、
その尻尾の汚いのが、太ももの後ろの毛に及び、
毛先が固まり、抜けそうになって、他の毛よりぴょこっと出ていたりするのを、
無理に引っ張ったって取れないときは取れないのに、
これまたいつの間にかなくなっていることがある。
いったいどこでどうやったのか。。

ネコの世界はまだまだわからないことだらけです。。



 *  *  *  * 


10月7日(日)

<コチカのルール>

夫におしっこをさせてもらうと、
私のところに、にゃ〜、おしっこ出させてやったー(?)、と報告にくる。

台所の片隅でおしっこをさせてもらった直後、
洗面所から出てくる私に報告しようと歩いて来る途中に、
うーん、と後ろ足を伸ばして伸びをし、
数歩歩いたら、
洗面所と台所を仕切る引き戸(ドアのこと)の端に爪とぎ用に設置した切り売りカーペットに、
うゎーっとあくびをしながら片手ずつ手をかけ、さっきの伸びの続きをし、
そして、私の前にネコの正座をして座った。

コチカの伸びを待って、引き戸を閉めようとしていた私は、
立っていたからコチカの体を触ってやることができず、
じっと私の顔を見つめているコチカに、
おしっこさせてもらったの?と聞くと、
にゃあ、と声を出さずに口だけ開けた。
そのタイミングで引き戸を閉め終わったので、
コチカに近づいて、
よかったね、と頭や顎を撫ぜてやったら、
しばしうっとりとし、
それから、あーこれでよし、とばかり、立って歩き出した。
その淡々とした様子がとても面白かったのだけど、

コチカにも自分なりにルールがあるらしい。
報告しにいったら、
おしっこさせてもらったの?よかったね、という言葉を聴き、
そして、ちょこっとよしよししてもらうのが、コチカ自身のルールなのである。
そのどちらかを欠いたら、どういうことになるのか。
しばらく気分が落ち着かなかったりするのだろうか。



 *  *  *  * 


10月8日(月)

例によって私の足元あんかを占領したコチカは、
ぐぅぐぅ眠っていて伸びをしようとし、
ついそこらにある硬そうな物に両手を突っ張った。
その硬そうな物とはあろうことか私の足の左の内側だった。
寝ぼけていて人の体だと思っていないコチカは、
爪を全部出していたのだろう。
しっかり出された爪が、
靴下を通して皮膚にチキチキチキチキ〜っと。

チャチャ、痛い痛い痛い痛い、痛いよ!
と叫んだら、テーブルの下を覗いた夫が、
わ、コチカ固まった、と言って吹き出した。
コチカはしまったと思ったのだろうか。
顔をこちらへ向けることもなく、
伸びをした格好のまま動かなくなってしまった。
夫はすぐさまカメラを構えたが、
その数秒の間に、コチカの緊張が解けて、
突っ張らかった画像が取れなくて残念無念。。
でも証拠写真を載せておこうっと。

痛いわくすぐったいわ。
ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜!



 *  *  *  * 


10月10日(水)

昔だったら、体育の日。
せっかくの体育の日なのに、
雨が降りがちでイベントが中止になることが多い、というので、
休日を別の日に替えたということだけれど、今日はまずまずのお天気。
思うようにはいかないのですよね(笑)。

* * *

金木犀の甘い香りがふーんと漂い、いい感じ。
いつもはもっと暑い頃に匂うことが多く、
うちの界隈では隠れ金木犀を数に入れなくても、7本は確実にあるので、
暑くむっとした日には、どこを歩いても前にも後ろにも、
べっとりバリアを張っているような甘い匂いにはうんざりくるけれど、
今年は比較的涼しいので、大助かり。
ああ、いい匂い・・と優しい気持ち(本来の私の^^\)になれる。

最近、貧乏暇無しの症状が落ち着き、
ぼんやりとしていることが多いのだけれど、
その鼻先にふーんと甘い香り。
空気も爽やかだし、といい気分でいると、
うっすらと苦い臭いが混じりこんできた。
げ、コチカー!

ちゃんと申告しないまま、そこらに落し物をしているのだろう。
甘い匂いに便乗して不快な臭いが私の鼻腔に入り込んできたのだ。
むむむ。
放って置けないので、探しに行く。
立ってみると、甘い匂い。
体をかがめると、苦くいただけない臭いのエッセンス。
なんで、便の匂いというのは不快に感じるのだろう。
汚いものなので、なんとか始末しないと、という気持ちを起こさせるため?

*

今朝、目覚ましが鳴る前に私は夢を見ていた。
おじいさんがある試練のために、宝石質の石を高校生の孫に割らせようとするのだけれど、
うまく割れそうにないので、孫は尻込みしている。
受験生なのだから、今そんなことに神経を割きたくないという気持ちもある。
おじいさんはがんとして譲らない。
少々割り易くしてあげたりして、なんとか割らせようとしている……
口をへの字に曲げて、意固地になって突っ立っているおじいさんに、
私は相当に腹を立てて目が覚めた。

すると、枕の横から苦く不快な臭いが。
コチカめ、と首を回そうとすると、肩が凝っていてひどく痛い。
思わず、う〜〜〜〜〜〜、とうなり声をあげると、
夫がどうした?と声をかけてくれた。

じいさんは頑固だし、肩は痛いし、コチカは臭いし、頭にくるっ!というと、
ちょっとの間黙っていた夫は、じいさんの頑固なのは夢だろう?
コチカのは取ってやるよ、と言った。

その時点で私の頭は徐々に醒めつつあって、
じいさんの頑固なのは夢だろう?
と、まともに取り合ってくれた夫の言葉がおかしくて吹き出してしまったら、
夫は、聞かされる方の身にもなってくれよ、と怒り出した。
私はすぐに笑うのをやめたけれど、

不快な臭いも頭にくるけれど、
起き抜けに意味不明の夢の話を聞かされるのも、頭にくるものらしい。
ごめんね、夫よ。

でも怒っている夫を思い浮かべると、なぜか笑えてくるのだ。
親切な人って、怒っている人って、笑いを誘うのだろうか。
それとも私が薄情なだけ?



 *  *  *  * 


10月11日(木)

例によってコチカが足元あんかにやってくる。
でも今日は少々暖かだったので、
コチカは体丸ごと乗る必要がなかったらしく、
あんかに乗せている私の足を枕にして体は外に出していたりしたので、
二人で仲良くあんかをシェアすることができた。

でもいかなるときでも気は抜いてはならないのでした。。
私がちょっと台所にお茶を取りに行っている間に、
コチカはちゃっかり籐椅子の上で丸くなっていた。

ちょっとコチカ、私にも座らせて、
とコチカの手足をまとめ、えいえいと背もたれの方に追いやる。
そしてお尻を置き、だんだんに後ろに攻めていった。

最初は仲良く座っていたが、
そのうちに私が背もたれにもたれて伸びなぞすると、
コチカのいる空間が極めて狭くなり、
というより、コチカの体が押し付けられて、
ぐ、ぐるじ〜、とばかり、
コチカはもぞもぞと体を動かし、脱出しようとした。

肘掛の下の空間から後ろ足を出していく。
すると、そばに置いてあったゴミ箱の中に入ってしまった。
ゴミ箱は、コーンを編んでできているので、ぐらぐらと不安定である。
足がちゃんと踏ん張れず、あらら、どうしましょう、と内心慌てているのがわかったので、
ゴミ箱を支えてやったら、
なんとかゴミ箱の中で立った状態に体を整え、
着地しやすい方向に体をひねり、ぴょん、っと出ていった。
さすが。



 *  *  *  * 


10月12日(金)

<胃液を吐いた>

遅い午後。
居間の物見やぐらで寝ていたコチカは、
急にしゃくりあげて、胃液を吐いた。
どうしてかな。

最近は、規定量よりも大目にご飯を上げているのに、
朝になると器の前に座って物欲しげな目を人に向ける。
知らん顔していると、そのうちに、うにゃ〜、と言い出す。
そんなに食べたら、おデブさんになると、と言いつつ、5粒くらいやる。
そういえば、昨日の夜のうちにもう食べてしまっていて、
夫に5粒くらいもらっていたのだった。
やっぱり食欲の秋、なのですね。

で、

午後には胃液を吐いた。
あまりにおなかが空き過ぎたのだろうか。
吐いた直後から物見やぐらを降りて、
元気にあちこちの窓をチェックしていたから、
大したことないのだろうけれど。
わけわかりません。



 *  *  *  * 


10月13日(土)

<また脱走>

静かな朝を過ごしていた。
夫がコチカを散歩に連れ出し、帰ってきて、
ご飯とカツオブシをちょこっとやり、それでおしまいなはずだった。

ところがコチカは、縁側から外へ出ていった。
あ、コチカが出て行った、と静かに言う夫。
フェンスの固定の仕方が甘かったらしい。
もうこちらも慣れたもの。
ふーん。
と静かに答え、いいよ、帰ってくるよ、と暗黙の了解を感じあった。

夫が新聞を取りに行ったついでに、
お隣を覗いてみると、ご主人がここにいるよ、入ってきな、と言ってくれたので、
お庭に入らせてもらったが、縁の下に丸く座り、
コチカ、と呼んでみても、黙ったままで、やーだよー、の心。

ま、しょーがない、と戻ってきて、1時間もたったろうか。
食事に行こうと外に出ると、コチカがまたお隣に入っていくのが見えた。
涼しくなって大変な食欲のコチカに、
ご飯とカツオブシどうする?と声をかけつつ、勝手口の門から入らせてもらい、
そこらでくんくんしているコチカに近づいていくと、逃げる様子もない。
夫がリードをつけ、くんくんし終わるのを待ってから、抱っこして門の外へ出した。

急に中に入れると印象悪いだろうから、
しばらくそこらをうろうろしていたが、
30mも向こうにいる郵便屋さんのカブがBrrrroooooo!と音を立てると、
大慌てでうちに門に走りこんでいった。
んま〜、臆病なこと。。
もう帰ろうとしているところで見つけると、こんなにも簡単である。

なにしろ、また安全に帰ってきた。ほっ
どこをもぐったのか、全身灰色ではあったけれど。。



 *  *  *  * 


10月14日(日)

チャコちゃんちの奥さんからの情報である。

クロキが新顔オスネコに負かされたのだそうだ。
以来、クロキはちょっとしょんぼりしているという。
あのクロキが・・という気がするけれど、
いったいどのように負けたのだろう。
案外クロキの好みだったりして、
弱みを見せてしまったりしたのだろうか。
ネコにもそんなことあるのかな(笑)?

それにしてもオスネコがまた流れてきたのだ。
コチカが脱走して運悪く顔を逢わせたらまずい事態になるだろう。
これはますます脱走防止を強化しなければならないな。。



 *  *  *  * 


10月15日(月)

居間で籐椅子に座っている私の足元で必ず丸くなっているコチカ。
私が座る前から、もう陣取っている。
ちょうど私が足を置く場所を陣取っていることが多く、
私が座るときには、遠慮すべきか丸くしたまま移動させるか、
おおいに迷ってしまう。

座っているうちに、コチカはどんどん移動し、
籐椅子の下にもぐってスーパーマンスタイルで寝る。
そうすると、椅子を動かせなくて困るのだ。
せっかく広いスペースがあるのに、
なんで人が動きにくいような場所にいるのだろう。
コチカぁ、なんとかしてよー



 *  *  *  * 


10月17日(水)

ねずみが騒々しいのである。
天井裏はもちろん、壁の内側まで声を上げて走り回っている。
コチカももう慣れたもので、ちょっとねずみが走ったくらいでは出動しないが、
不思議なことに、人間が気づかない音には敏感に反応して、
鴨居渡しに上がり、ねずみを透視するかのような目つきで、天井を見つめている。
見えてるの?

 
真っ剣っ!


 *  *  *  * 


10月18日(木)

こないだの日曜日にほっとカーペットを出したので、
これでもうコチカとあんかバトルをする必要がなくなった。
今の季節は、足元が寒く感じる人間にとってはちょうどいいけれど、
毛皮を着たネコには少々暑く感じることもあるようだ。
暑くなると隅へ行ったり、また暖かさが恋しくなると、
うろりと戻ってきて、カーペットの真中あたりを陣取るのである。
もうあったかくて気持ちよくて、
べろ〜ん、と伸びて、カーペットと同化してしまう。



 *  *  *  * 


10月20日(土)

コチカの尻尾の付け根の毛が、
少々黄色くなり、はさみで切ったような、ざきっとした痕がある。
黒く汚れてはいたけれど、皮膚に炎症があって、
それが毛の根元に及んで、毛が千切れたのか、
と毛を掻き分けて皮膚を見てみても、なんともない。

じゃあなんで?数日不思議に思っていたのだけれど、
とうとう今日夫に聞いたら、
毛が固まりになって立ち上がっていたので、
はさみで切った、と言った。
なーんだ。
だったら黙ってないで、言ってよね!(怒)

でもそんなこんなで勝手に抜けた箇所もあるし、
もう少しでコチカの尻尾は真っ白になる。
来年のお正月は白無垢コチカで迎えられるかも(笑)。



 *  *  *  * 


10月21日(日)

意を決して家中の本の整理をした。
午後から3時間ほどかかったのだけれど、
それで騒々しくて、お昼の貴重な惰眠時間を邪魔されたか、
その夜一度もウ○チの申告をしないまま、そこらにぽたぽた。。
気の毒な夫は2度も踏んでしまった。
しかも新しいウ○チを見つけるのはいつも夫で、
何度もトイレに始末しにいくハメに。
んも〜コチカ!と怒り心頭に発して、悪態をつく夫だけれど、
ウ○チ〜というタイミングも見つけられなかったのか、
昼間ちっとも落ち着かなくて、よほど頭にきていたのか、
とにかく、こんなに申告しないことは滅多にないのだから、
やはり本の整理でばたばたしていたのがいけなかったのだろう。

寝る前になって、
今日はうるさくしててごめんね、と体を撫ぜながら言ってみると、
3回ばかり体を私のすねにすりすりした。
通じたかな。



 *  *  *  * 


10月22日(月)

<堪えられない騒々しさと骨からの響き>

依然としてコチカはウ○チの申告をしない。
昨日人間が騒々しくしていたことに加えて、
もうひとつ思い当たることは、
人間が休憩しているときや夕食後に、
コチカは籐椅子に座っている私の足に頭をもたせかけて、
ゆったりした気分でうとうとしているのに、
台所や廊下にいる夫に話しかけられて返事をするのに大声を出すので、
そのいちいちにコチカがびくっとして、
頭を持ち上げていたことである。

人が話すと体の骨を伝わって体中に響くけれど、
昨日は結構大きな声をだすことが多かったので、
当然足のすねにも響いていて、
それがまどろむコチカの耳を直撃し、
コチカは全然リラックスできず、
すっかり気分を害してしまった、ということなのでは。

コチカは大きな音や話し声が嫌いなので、
ようやく人間が手を休めて座っているのに、
それでも尚リラックスできなかったのだろう。

かわいそうに。
そういう不快さは私もよくわかる。
私も自分が許せる騒音やテレビの大きさというのがあって、
基準を過ぎると、胸が悪くなったり、
堪えられなくて泣きたくなったりするから。

だーからウ○チを言わないのね。
言う気分になれないよね。
よほど気分が悪かったんだね。
そういえば昨日は夕方に実際に嘔吐していた。。
かわいそうだったね。
ごめんねえ。。



 *  *  *  * 


10月23日(火)

ようやくウ○チの申告をするようにはなった。
しかし、いざさせようとすると前の悪い癖が復活している。
トイレ付近まで来ると、玄関に下りていき、なかなかこちらへこない。
来ても、さ、しよ、と手を出すと、すぅーっと逃げていくのである。
まあね、こういうことの繰り返しで少しずつ定着していくのかも知れない。

しかしながら絶望的だと思うのは、
この10月・11月を生活空間デトックス期間と決め、
家中の不要なものを廃棄することにしたのだ。
その後にとどめの大きなイベントが待っている(何かはそのうちわかります^^\)。
だからコチカは平日も全然落ち着かないはず。
暇さえあれば、うんとコチカ孝行しておかないと、逃げ出したら大変大変。。



 *  *  *  * 


10月25日(木)

夜中にひそやかな声で、にゃ、と聞こえたけれど、
夢の現の間にいて、動くことができない。
でも頭の左側で空気が固まっているのが感じ取られ、
次第に夢の帳が引き上げられていった。
目を開けて目玉だけ動かすと、
コチカがちんまりネコの正座をし、膨らんだ顔をして私を見ていた。

私が目を開けたのがわかったのか、布団に近づいてきた。
布団を上げてやると、脇の下に入り込み、しばらくもみもみもみもみ。
ちょうど凝っている場所らしく、とても気持ちいい。
ああ、いい気持ちだと思っていると、
柔らかくも冷たい塊が、腕とわき腹に乗っかってきた。
背中まで、ぞわっ、ときた。
つ、冷たー!
いったいどこにいたの?
夜気の入る窓辺で外を眺めていたのだろうか。

すっかり冷えてしまった体を温めるには、
布団の上に寝ている人間の脇の下が一番、と思ったかどうか、
とにかく暖を取りに私のところに来たのだろう。

しかし、ちょっとうとうとすると、
もうコチカは脇の下から出ていて、枕の横で丸くなっていた。
道理で左腕と肩がすーすーする。
出て行くなら、ちゃんと布団かぶせといてよ。

私にとってはコチカが脇の下にいると心地よいが、
彼にとっては一晩中人肌に触れているにはまだまだ気温が高いのだろう。
今の時期は、案外家ネコにとって、中途半端な季節なのかもしれない。



 *  *  *  * 


10月26日(金)

朝起きるなり、うにゃ〜〜、にゃ〜〜、ぅわ〜〜!!!、と大変な騒ぎのコチカ。
おなかすいた、ご飯ちょうだい、もう死ぬ〜〜〜、とでも言ってるらしい。

畳んだタオルなどを両腕に抱え、寝ぼけ眼で階段を下りていこうとすると、
下から弾丸のように体を丸めて上ってきたコチカが、
私の体に体当たりするように飛びついた。
いつから犬になったのコチカ?

起きたばかりで頭がはっきりしないし、両手はふさがっているしで、
バランスを崩して階段から落っこちそうになる。
ちょ、ちょっとコチカやめてよ。

○〜○○にご飯ちょうだいって、言っておいで、
と5回くらい言ったところで、夫が下からコチカ〜ご飯やるよ〜、と呼んだ。
またも弾丸化して階段を転がるようにして下りていき、
その後いきなりし〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん、となった。

寝る前には器は空っぽになっているのだ。
でもそこでほしがるままにやって、朝もやってじゃ、食べすぎになりません?
夜にはぐっと心を鬼にして無視して寝るのだけれど、
この朝のご飯ちょーだいは、ちょっと尋常じゃないような。。



 *  *  *  * 


10月28日(日)

<依怙地なコチカ>

ブックオフに引き取ってもらう本を玄関に山積みにしているために、
上がり框がとても狭くなっている。

買出しに行って遅い夕方戻ってくると、
コチカが玄関のドアまで来ていた。
コチカ、ただいま〜、と入ろうとしても、コチカはどかない。
仕方なくいろいろと持った荷物をコチカに近づけると、
いやいや奥まで行ったが、上がり框の真下で正座をし、
そこでまた、どいてやんないぞ、という態度でいる。
なんで?
コチカの座っているところは私が靴を脱ぐ場所であり、
そうでなくとも今は本が積み上げてあるために、上がるにはそこしかない。

コチカ、どいてよ。
とまたしても荷物でちょいちょいとコチカを触ると、
無理な体勢ながらも上がり框に上がった。

しかしそこは私が靴を脱いだら足を置くところである。
んも〜コチカぁ。
仕方ないので、コチカの背後に軽い荷物だけ置いた。
荷物はコチカの背中に覆いかぶさった。
それでもコチカはどかない。

ったくもー、何考えてんの?
ぎりぎり足の指をかけ、よっこいしょ、と勢いをつけて上がり、
コチカをまたいで廊下に上がった。
後ろから見ると、コチカは見えず、荷物しか見えない。
いったいどういうストライキのつもりだろう。
何をしてほしいわけ?
大変な我である。
ネコもここまでの強い意地を持つものだろうか。
もしかしてコチカはだんだん人間になろうとしているのだったりして。。


クロキの孫らしい


 *  *  *  * 


10月29日(月)

私はときどき5時ごろから目が覚めて、
布団の中でごろごろしていることがある。
その頃、コチカも起きていて、ぼーっとしているらしい。
ごろごろするのにもいよいよ飽きてくると、
目覚ましが鳴る7時を待たずに起きだしてしまう。
するとコチカも待ってました、とばかりに起きてくる。
そして階段を下りようとすると、どういうわけか、
よしよしして〜、と甘えてくるのである。

いちおう頭なぞを撫ぜてやって、
さあ、降りようとすると、もっとして〜、と手を伸ばしてくるので、
またおなかをぽんぽんしてやったり、耳の辺りを撫ぜたりするのだけれど、
もう私はトイレに行きたくておなかが満水状態なのである。

コチカ、もう下行こうよ、おしっこしたいんだってば!
とこれを3回くらい繰り返すと、言葉が通じるのか、
3回分くらいでよしよしにも満足するのか、さっさと下に降りていく。
おなかがすいていてご飯がほしいときに、飛びついてくるのはわかるけれど、
このただよしよししてほしい理由はなんなのでしょうねえ、もう。。
トイレにも一緒に行くんだから、いいじゃない。



 *  *  *  * 


10月30日(火)

<脱走して不機嫌で帰ってきたスッポコポン>

そうそう。
昨日コチカはまた脱走したのだった。
朝8時40分ごろ、縁側から出て行った。
少々物音が聞こえたかな、と思った程度だったので、
脱走防護フェンスの据付が甘かったのだろう。

出て行くよりちょっと前に、
居間から見える隣とうちとの間の塀の上に、
あれはたぶんトラちゃんかな・・がいて、コチカは気色ばんでいた。
それでどこからか出られないないかと窓を点検していたところ、
おバカな人間の締めの甘さをまんまと見つけたのである。

ま、しょーがない、と忘れることにして、
10時を回った頃、縁側に行き、コチカ〜、と呼んでみたら、
う〜、と小さく声が聞こえ、あらお庭にいるのね、と思っていたら、
grrrrrrrr、と文句を言いながら、入ってきた。

帰ってきたご褒美と歓迎のために、ご飯とカツオブシやるよ〜、
と言っているのに、まったく無視して居間に入っていき、
いつもの定位置・・私の籐椅子があるところで、
座る位置を確かめるようにくんくんとしてから、どさっ、と体を落とした。
そしていきなりスーパーマンスタイルに伸びている。

何かあったの?
それから毛づくろいをすることもなくずっと寝ていたコチカ。
これはふて寝ですか。
夜になってもなんか元気がなくて、ふにゃ〜、とした風情。
けんかしてやろう、と思っていたトラちゃんが見つからなかったのか、
それともどこか怪我でもしたのか。
言わないからわからないのよね。。



 *  *  *  * 


10月31日(水)

ひょ、ひょっとして10月も今日で終わり?
時間の経つのが早すぎます。
ちょっとは立ち止まってくれてもいいのでは?

* * *

<コチカの気難しいジャッジ>

夜。
よしよしして〜、と言いにきたので、
かわいかちゃっちゃっちゃっちゃ、を歌ってやった。
歌い始めるとすぐに、気持ちよさそうにばたんと腰を落としたコチカ。
くねくねして歌を聴いている。
ところが3番で私が歌詞を間違えた。

2番の最初が、に〜まんのちゃっちゃっちゃっちゃ、で
3番の最初が、ま〜いの・・なのに、
3番でもに〜まんの、と歌ってしまったら、それまでうっとりしていたコチカは、
はっ!としてこっちを見たのである!
リラックスして柔らかだった幽霊手が、若干硬くなっている。

おっどろいた〜
まん丸に見開かれた真っ黒な目が、いきなり私に向けらたものだから、
私はぎょっとした。

何だろう。。
コチカはもう歌詞をすっかり覚えているの?

確かに、コチカは2番の、
に〜まんのちゃっちゃっちゃっちゃ、の次の、おかしかちゃっちゃっちゃっちゃ、
ではただ聴いているだけれど、
3番の、
ま〜いのちゃっちゃっちゃっちゃ、の次の、やさしかちゃっちゃっちゃっちゃ、
ではもうたまらん、という感じで頬をどこかに擦り付けてくるのだ。

コチカは「やさしか」という言葉が好きで、
やさしか、という言葉がくる、と思うだけでわくわくするらしく、
場合によっては、ま〜いの、と歌いだすと、もう首を伸ばしてきてすりすりし出す。
でも、ま〜いの、を別の言葉で言うと、
はっと人の顔を見るほどに、違和感を感じるのだろうか。。

まだ一回目だから、断言できないけれど、
リズムが狂っても嫌がるコチカなのだ。
案外、歌詞もちゃんと覚えていて、その通りじゃないと気持ち悪く思うのかも。



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