7月・8月・9月

~~~ミルク色のコチカ~~~

奮闘記 -75-

2007年8月


とびつきたい・・クロキかな?


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8/2優しい動物クロキは駐車場の車まで縄張りにするらしい
 8/6おしっこタァイム! 8/9ウンチだ、っつってんの! 8/12人の顔に鼻をすりすり〜
8/20自主的避暑 8/21またまた新しいびっくり 8/22またもやちょっとしたびっくり 8/23そういえば今年の夏はあまり吐かない〜コチカさまさま
8/24またまたうっかり・・夫のフォルト!熱いほどの優しさ 8/26居間から車の下へ出る 8/28クロキの子供が子供を産んだ!
8/29キイロちゃんの子供たちが消えた 8/31夏の夜の悪夢・・コチカ、あんたのせいよ

8月1日(水)

もう8月・・
そんな気がしない。
なんかの間違いじゃ。。

・・また言ってる(笑)。

* * *

何度も脱走繰り返し、一人歩きの心地よさを知っているせいか、
暑い夜には、外行く?と声をかけても、
寝そべったまま、うんともすんとも言わないときがある。
あるいは、コチカも年を取ったのか。。

外出から帰宅して、
遅い食事をした後に散歩に出るのは非常にかったるいので、
助かるといえば助かるのだけれど、
散歩が大好きなコチカを思うと、
外・・の、そ、にも反応しないときがあると、妙に淋しくjなるのです。。



 *  *  *  * 


8月2日(木)

<優しい動物>

物見櫓へ行くための脚立から窓の外を見ようと脚立に飛びついたコチカは、
バランスを失って下に落ちてしまった。
異様な光景に夫が驚いて、コチカ、どうしたの?と不安な声を上げたけれど、違うのだ。

窓を開けた私が、網戸をかしめ具で留めようとして脚立に肘を置いていたのが、
コチカが飛びついたときに、ちょうどコチカが手をかけたい場所に動いてしまった。
コチカは、ちょっと触ったら私の腕の皮膚だったので、
こりゃまずい、と瞬間に思ったのだろう、
右手の爪を引っ掛けるのをやめたので、下に落ちるしかなかったのである。

私の腕には、
つい触ったコチカの爪の痕がついてはいるけれど、全然大したことない。

ご、ごめん、コチカ、とすぐに謝ったら、
なんでもなかった顔をしてもう一度飛びついていたけれど、
優しいなあ、ほんとにもう。。

一緒に暮らしてるからか、
ネコだからか、
コチカだからか。。

* * *

<クロキは駐車場まで縄張りにするらしい>

最近、クロキが十字路の駐車場に留まっている車も縄張りにしようとしていて、
来る猫来るネコたちを、しゃー!と追い払うのである。

当然解せないだろう他のネコたちは、
しばらく眺めていたり、一緒になって丁々発止やったりするけれど、

コチカも昨日、やられた。
前後の長いライトバンの4面でシャーシャー怒られ、
一回りして最初に戻ったとき、ようやくクロキは別の場所に移動した。

別の車では、
大きな黄色いトラネコが相手だった。
いつかコチカと見合った、おとなしい去勢してあるオスネコである。

しゃー!!!、しゃー!!!、と何度も威嚇を繰り返すクロキ。
黄色いネコは、う〜、と言っているだけ、でも動こうとしない。
そのうち、クロキが、ウ〜〜〜ギャアッ!!!、とものすごい声を上げた。

チャコちゃんの奥さんが、クロキちゃんやられてるでしょ、と出てきた。
手に長い箒を持っている。
私は、まさか!と応えた。

奥さんは、ほら、あっちへ行きなさい、
と箒でオスネコを払おうとするのだけれど、恐くて腰が引けたまま。
オスネコも意に介さず、逃げない。

私がクロキが威嚇していることを話し、
そのオスネコがことなかれ主義で、けんかする意思がないはずのことを話していると、
その間にも、クロキは、ギャ〜〜〜〜〜〜〜、とテンションが高い。
奥さんからはネコたちが見えないので、
今のだってクロキですよ、というと、
あらそうなの、と行ってしまったけれど、

なんとコチカまで触発されて、う〜むにゃむにゃ、と始めた。
馬鹿ばかしいから、やめときな、とコチカに言い、
黄色いオスネコには、
クロキ嫌だって、やられるだけだから、やめときな、と諭すように言うと、
オスネコは、クロキとコチカを交互に見てから、
さっとダッシュして逃げて行ってしまった。

やっぱりことなかれ主義なのだ。
だったら、もっと早くに立ち去ればいいのに、と思うけれど、
しばらく居るのは、いちおうの意地なのか、様子を見ているのか。



 *  *  *  * 


8月4日(土)

9時過ぎ。
外へ行こう、ということで、さあ!と玄関に出てみると、
むぅっと暑い空気が、身体全体を包んだ。
うへー、と思っていると、
コチカは急に力が抜けたように、ドアの脇に座り込んでしまった。
あれえ、もうここで終わり?
折角、首の後ろが焼けないように結わえていた髪を下ろしたり、
帽子を被ったり、長袖のブラウス羽織って手袋をして、
と日焼け防止策を準備万端のとってきたのにぃ。。
ちゃちゃ、夏に外に出るのはただ事ではないんだからね・・
なんてぶつぶつ言いながら、
動きそうにないコチカをリードをそばにある木に結わえた。

しばらく経って夫が起きて来た。
朝の紅茶を飲んだりしていると、コチカの、わ〜、と言う声が聞こえた。
そろそろ散歩したいんじゃないのか、と帽子を被って出ていったと思ったら、
コチカが台所にのっそり入ってきた。

結わえていたリードを解いたらすぐにコチカは玄関へ入っていったのだという。
よほど暑かったのね。
これからどうしようねえ。。



 *  *  *  * 


8月5日(日)

暑いと言ってもそう暑くない朝。
朝の散歩。夫と。
うちの駐車場までくると、のっそり車の下に入っていったので、
そのままドアノブに結わえてきたとのこと。
あはは〜
ちょうど居間の窓から見える位置。
車の下から白い尻尾だけが見えている。
犬かも?
いえ、ネコなんですね〜(笑)。

しばらく経つと、どう思ったか、窓の桟に飛びついた。
もう入るの?と立っていくと、あわてて車の下に戻っていったけれど、
どうしたのだろう?
涼しくなってきたので、陽の当たるところへでも、と思ったのかなあ。



 *  *  *  * 


8月6日(月)

<おしっこタァイム!>

夫がオシッコさせるようになって数ヶ月。
かなりうまくなって、コチカもすっかり慣れている。
しかし、やっぱり自分の今していることを邪魔されて、
おしっこしよう、と連れていかれるのは、イヤならしい。

朝でも夜でも、
コチカトイレを持ってくる音がすると、まず耳がピーンとそちらの方を向く。
そして夫が、コチカぁ、と呼ぶと、ゆっくり逃げる準備をするのだ。

ゆっくり、というのは、
半ば諦めが入っているらしいのが目に見えていてとってもおかしい。

おしっこしよーと言い続けながら近づいてくる夫から、
脇に手を入れられ、ぶーっとした表情のまま、空中を連れていかれる。

たまに夫が私の顔の前を経由させたりするので、
びろーんと長くなったコチカのおなかを、よしよしよし〜と撫ぜたりする。
そんなときに、コチカ、ちゅーって、と言ったって、顔をそむける。
そりゃそうだよね、とにかくうんざりしているのだから。

そして終わると、
私のところへ、うにゃーん、と報告にくる、
というか、
誉めてもらうつもりかもしれないので、よしよしする。

一緒に暮らしている醍醐味というのか、
毎日のオシッコタイムは、人間にとっては結構楽しいのです。



 *  *  *  * 


8月8日(水)

朝起きてきたら居間のエアコンがつけっぱなしだった。
夕べ、夫がうっかり消し忘れたのだろう。
畳の上で、のてーっとウルトラマンスタイルで寝ているコチカ。
寝ぼけた目を向け、ぁ、と言った。

この冷たさでは、
ずっとこの畳の上に寝ているわけにいかないだろうけれど、
寒くなったら籐椅子の上で寝て、といろいろ工夫したのだろう。
籐椅子の座布団もケッコー毛だらけだった(笑)。

しかし一晩涼しかったのは、コチカの食欲を助けたようだ。
このところの暑さで、あまりご飯を食べなくなっていたのだけれど、
器の前に座って、ぅにゃ〜、と怒ったような声を上げ、ご飯を催促した。
食べられるときが華である。
いつもちょこっとやるよりも多めにやった。

たまのうっかりもコチカにとってはよくてよかった。
電気代が恐いけれど。。



 *  *  *  * 


8月9日(木)

<ウンチだ、っつってんの!>

コチカがウンチ〜、と言いに来ても、
咄嗟に気がつかないときや、すぐに立ちたくないときがある。

私が一緒に来るものと思って先に歩き出したコチカは、
振り返れば私が見える位置に現在進行形の格好で立ち止まり、
振り返らずに片耳だけこちらに向ける。
これから廊下に出るのに右に曲るので、左の耳がこちらを向いている。
私に動く気配があるかどうか、聞き耳を立てているらしいのである。
右の耳は別な方向を向いているから、違う音を聞いているのだろう。

さらに私がしんと動かないでいると、
こちらに向けた片耳ごと私の方を向き、うにゃ〜!という。
早うせんかい!と言ってるようでおかしい。
そこで私がしぶしぶ立っていくと、
小さくGrrrr!
んもーようやく来た!ってところだろうか。
そして私の気配を背後に感じつつ、自分のトイレに向うのである。
偉いネコだなあ、コチカは。

ったくもーこの飼い主は・・といっつもいっつも思われてんだろうな、私(笑)。



 *  *  *  * 


8月10日(金)

明日の早朝帰省するつもりだったのが、計算間違いだとわかった。
その時刻はラッシュのピークなのである。
なので一日ずらそうということになったのけれど、

コチカに、
明日、
○〜○○と○○とコチカと、車に乗って○○のお母さんのところへ行くよ、
と言ったら、高く小さい声で、にゃ、と言ったので、
もう一度同じことを言ったらまた同じように、にゃ、と言った。

毎回言う言葉の羅列を覚えていて、話がわかった??のかな。。



 *  *  *  * 


8月12日(日)

<人の顔に鼻をすりすり〜>

昨日の夜からばたばたと落ち着かない人間に、落ち着かないコチカ。
あいまいな顔をして、のっそりのっそりあっちへこっちへ歩き回っている。

早朝とはいえ、車内は昨日からの熱気がこもっているので、
走り出してしばらくは窓を開けておきたい。
なのでコチカはしばらくキャリーに入っていてもらう。

出かける寸前に捕らえられ、キャリーに入れられるコチカ。
これは予測外だったらしく、意外にすんなりことが運んだ。
いざ、車へ。

なかなか外へ出られないコチカは、やーやー言いながらキャリーのドアを引っかく。
ちょっと待ってて、もーちょっとよー、などと声をかけながら、車内を冷やす。
それでないと、本物の毛皮着てるし、ね。

ようやく涼しくなったので、キャリーのドアを開けてやると、
むっとした様子でしばらくは手を折ってキャリーの中から様子をうかがっているようだったけれど、
すぐに助手席に来た。

バーバラ・ヘンドリックスの黒人霊歌をかけてやる。
このCDが大好きなコチカは、
もうたまらん、という感じで、ドアに、私の顔に、頬やら鼻をこすりつける。

ちょっと驚き。
私の顔に自分の顔をこすりつけるのは、
尻尾切断の手術を受け、退院した日以来のこと。

ネコ同士なら、頭を擦り付けあうので、私も一歩ネコに近づけたってことかな。
嬉しいな。

バーバラ・ヘンドリックスの声に感極まったコチカは、鼻を眼鏡にもこすりつける。
眼鏡のフレームにコチカの横の歯がこすられていく。
近すぎてぼやけてながらも視界の端に白い歯並び。
頬から下の首筋までこすりつけようとするのか、最後には伸び上がる。
何度も何度も。
柔らかな毛並が顔の皮膚を撫ぜられていくのは、極上の感触だけれど、
ほわほわの毛が鼻の頭に残り、気色悪い。

興奮すると出てくるのな?
たっぷりとした鼻水も、頬に塗りつけられる。
手でぬぐって運転席の夫の腕におすそ分け。
何この涼しいの?
という夫に、コチカの鼻水。
と答えると、へ?と絶句。

・・てな感じで、海老名のサービスエリアまで。
車を留めると、コチカはちぇ、と言う感じで助手席と運転席の間に移動し、丸く座った。

ゴロゴロで体中についた毛を取る。
顔も。
顔にゴロゴロである。
色気も素っ気もないったら〜。。



 *  *  *  * 


8月13日(月)

実家での夕方。
玄関脇の部屋から外がかろうじて見える。
コチカはその窓から出ようと企むのである。
なんとか出られないように、でも風は通るように、開けたまま脱走防止を強化。

コチカがそちらの方に行って、
網戸を開けようと苦心する物音は聞こえていたけれど、
安心して居間にいた人間は、コチカの様子がおかしいことに気がついた。
急に静かになったのである。
ちゃちゃ、と呼ぶと、うぇ〜、と返事はするが、またし〜んとなる。

夫が見にいくと、なんとコチカは窓に挟まれていた。
窓は2重構造になっていて、網戸がある。
私は見ていないので、どういう風にかは今ひとつ理解できないのだけれど、

とにかくコチカは、
2重ガラスの間に肩をすぼめた格好で身体が斜めになり、動けなくなっていたのだ。
夫が外にまわってガラス窓をそーっと閉めていくと、
動く窓に伴ってコチカもそろそろと後退し、
本来なら、そのまま外に出られるのだけれど、
コチカとしては、とりあえず元に戻るのが安全だと考えたらしく、
後は自力でじわじわと部屋に戻っていった、とのこと。
あー焦った。。と思うコチカの心のうちを思うと、なんか笑える。



 *  *  *  * 


8月14日(火)

テレビの天気予報では、
日本の上空は雲が切れ、快晴のはず。
なのにうちの方だけ、大雨が降っている。おかしい・・
なので屋上へも行けず、ずっとベッドの下で寝ている。
ときどき思い出して、あれ、コチカは、と探してみると、やっぱりベッドの下。
そこ涼しい?



 *  *  *  * 


8月15日(水)

ずっと雨が続いていて一度しか屋上にも出てないし、
屋上からは、家の背後の山に向って鼻を向けてひくひくさせ、
人間を振り返っては、わ〜、と言っていた。
山の方に行きたいのである。

長いドライヴを経て、大嫌いなフェリーに乗せられ、
苦労をして実家に来ても何もいいことはない、
という印象を持つとまずいねと話し合っていたのだけれど、
やっとコチカの願いを叶えられるチャンスがきた。

帰省する朝、
山へ続く階段のあるお地蔵さんの方へ連れていけたのである。
さすがにそちらは緑が多く、コチカは満足したらしい、
ということだった。
やれやれ。
お地蔵さん、という言葉も連発しておいたので、
今度から帰省するときには、
この「お地蔵さんへも行けるよ」
という呪文も効き目がちょっとはあることだろう。


お地蔵さんへ行けると思っていないコチカは、
屋上へ続く通路で人間を待っている。
でも人の話には注耳している→タッチ!

* * *

帰京。

相変わらずフェリーの中ではゲボゲボ。
隣のシートにいたアメショーみたいなトラネコは全然平気で寝ていたのに。
やはりコチカは酔いやすい性質なのだろうか。

*

伊良湖岬からは新しく買ったレゲエをかける。
ズーンタッタズーンタッタというリズムを聞くと自然に体が揺れるので、
ドライヴの間も運動不足解消になるかも(ほんとか?)、という考えで購入したCDである。

うるさいといけないので、ボリュームは小さめ。
たちまちコチカは気に入ったらしく、助手席にやってきて、
車のドアや私にすりすり。

もう、ちゅー、って言ったって、鼻先が眼鏡をめがけてやってくる。
今までは額を差し出すだけだったのに。
東京に着くまでに、50回くらいちゅーやらすりすりやら。
なにやら至福な帰省でした。



 *  *  *  * 


8月16日(木)

あづー
とにかく暑いです。
ちょっと何かをしても汗がだーらだーら。。
何もしなくてもだーらだら。

コチカはというと、玄関の三和土でウルトラマンで寝ている。
涼しいのだろうな。
一緒に寝かして、てなわけにもいかないし。


玄関の次に涼しいらしい居間に続く台所
・・クーラーの風がくる


 *  *  *  * 


8月17日(金)

あづー
昨日よりはちょっとはましな暑さだけれど。
こうも暑いと外に出る勇気もありません。
いつぞや外に出た途端にコチカがへたり込んでしまって以来、朝は散歩に出ていない。
私は5時ごろから起きていることがあるので、
6時ごろから散歩に出てもいいかな、とは思うけれど、
寝る時間が遅くて起きないときもあるから、確約はできない。
今日も散歩行こ〜、と寝込みを襲われるのはご勘弁だし。



 *  *  *  * 


8月19日(日)

少々は凌ぎやすい日。
やれやれ。
生きた心地ぞす。
9時半ごろ起きてきた夫と散歩。
その後で車の下。
今日はそうするのにふさわしい夏日である。
人間もほっとする。
コチカの寝そべっている地面がヒンヤリして、涼しい空気が流れてるだろう、
と想像するだけで、ちょっとは人間も涼しい気持ちになるのだ。
これもネコと暮らす効能?



 *  *  *  * 


8月20日(月)

<自主的避暑>・・すみません、だらだら書きです。暑くて。。

朝10時ごろ、コチカが外に出たいというので、
夫の車のところに行く?と聞いたら、
うん、と言った(うそ(笑)。言わないけれど、まん丸の目をして一瞬かたまり、それから玄関に向った)。

リードをつけ、外に連れ出したら、玄関周りをくんくんしだした。
そろそろ東からの陽も当たらないし、草のいい匂いがしている。
ここでもいいね、といいつつリードを玄関脇の木に結わえた。
私が中に入ると力なく、わ〜、という声が聞こえたので、
やっぱり車の下の方がいいのかな、と思ったけれど、すぐに慣れるだろう、と放っておいた。

コチカが部屋にいないので、
居間の窓フェンスに並べた植木に水をやろうと網戸側とは反対側のガラス窓を開けたら、
宅急便が来たので窓をそのままにして出て行った。

コチカは男の人が恐いので、門扉の間から外へ避難している。
このままではリードが絡まりそうなので、コチカを呼び寄せたら、
玄関から入ろうとしたので、そのまま家の中に入れた。

さて、とテーブルに座り、お仕事モードに入ろうとしたら、背後で、ポスッ、と音がした。
振り返ると、窓が開け放たれていて、コチカが出ていったのだった!
私バカ〜
宅急便への応対をしているうちに窓を開けていることを忘れてしまったのだった。。

外からの生の風が吹いてくる、とすぐにわかるのは、さすがネコ。
当たり前に出ていった。

でも車のそばでくんくんしている。
網戸側とは反対側の窓から出ると、もういつも潜りこんでいる車体の脇なのである。
すぐにリードを持って行ってみると、
私の顔を見たものの、逃げる様子もなく、なんてことない顔をしている。
リードをつけて、車のドアノブに結わえた。

やれやれ。
これでコチカの思い通りになった。
散歩したくなるほどいい気候じゃなくって、あー助かった(汗)。



 *  *  *  * 


8月21日(火)

<またまた新しいびっくり>

12年選手の洗濯機が壊れたので新調した。
配達・設置の男性二人が玄関のベルを鳴らしたとき、
コチカは三和土で伸びていた。

ドアが開くと、コチカは上がり框に飛び上がったが、
一人が入ってきて設置場所を点検している間、
もう一人が入ってくるのをずっと見ていた。
普通、知らない人が入ってきたら、とりあえず逃げていくのに。

きっと玄関のドアに立っているもう一人の男性と目が合っていたのだろう。
そ、そのネコ、大丈夫ですか、と彼が言うので、
私は意外に思いながら、あっちへ行きな、
と足でコチカの後ろ足をちょいっと触った。
男性の方がたじたじしている感じである。
コチカは廊下の角を曲り、縁側に座りに行ったが、
いや〜、珍しいこともあるもの。。
知らない人ではあったけれど、大きな物音を立ててはいなかったからだろうか。
今回の帰省の道中の人間の頬に鼻をすりすり〜と同じくらいびっくりなできごとである。



 *  *  *  * 


8月22日(水)

<またもやちょっとしたびっくり>

今朝、目を覚ましたら、コチカは私の枕の上に、枕と平行に寝ていた。
こんなことは初めて。

いつもよりも枕を下げて置いたのか、
ちょうどコチカの身体の幅分のスペースに、うまい具合に細長くなっているのである。
毛皮のマフラーみたいでおかしくなってしまったけれど、

いつもは私の枕の横に敷いたコチカシーツの上に身を置き、
そのまま丸くなるか、私の枕に顎なり手を乗せて寝るのに。
どういう心境の変化かしらん。
月日が経つといろんな違うことが起きてくるものですね。



 *  *  *  * 


8月23日(木)

<そういえば今年の夏はあまり吐かない〜コチカさまさま>

夜にご飯を食べた後、ちょこっと吐いた。
そういえば今年の夏はあまり吐いていない。
毛玉を大量に吐いたことが2回ほどあるくらい。

毎年夏、朝の散歩の後に嘔吐するので、心配して考察まで書いていたなんて信じられない。
→去年の奮闘期より:2007年7月29日8月4日

思うに、やはり暑かったのだ。
暑気当たりしていたのだろう。
ほとんど毎日そんなことを繰り返していて、
若かったからよかったものの、
これで年をそこそこ取っていたら、案外危なかったのかもしれない。

朝9時くらいの段階で暑く感じて、座り込んでしまうようなら、
もう無理に行かない方が無難なのだということがわかった。
コチカが行きたかったとしても。

それにしても年相応の行動をとるものである。
去年までは、暑かろうがなんだろうが、果敢に門扉をくぐって外に出ていた。
途中で涼しいところに座り込むことはあっても。

6歳になった今年なんて、最初からもうへたり込んで何をかを考えている。
そして出かけるのをやめてしまう。
本当は散歩したいのだろうに。

人間で言えば45歳前後のネコ。
自然体でいながら安全に生きるすべを知っていて、やっぱり動物は偉いと思う。
安全に生きるすべ、というのも大げさかも知れないが、
無理は禁物、ということなのだろう。

最近流行りのホメオパシーに則った(のっとった:こう書くって知らなかった。。)生き様を見せてくれるコチカは、
自分の身体のしたいようにしてやらず、つい無理をしてしまう人間にとって、
生きとし生けるものとしてのよいお手本のような気がする。
まさに、コチカさまさまであるのです〜(笑)。

それにしても・・
コチカをお手本に見習うとしたら、
まず大食漢を卒業すべきなのだけど(爆)。



 *  *  *  * 


8月24日(金)

<またまたうっかり・・夫のフォルト!>

朝の紅茶を入れようとしていたら、
チャコちゃんちの奥さんから、
コチカがお宅の庭を横切っていきましたよ、との電話をもらった。

へ?
いったいどこから出て行ったの?
電話を取った夫が受話器を耳に押さえつけたまま、2階に行ったり縁側を見に行ったり。
どこも開いてないのに・・と言いながら居間に入ってきて、あー!!!
朝は滅多に開けない南側(駐車場側)の窓を、うっかり網戸を固定しないまま開けていたのだった。
それをちゃっかり見つけたコチカが、自分で網戸を開けて出ていった。。

ごめ〜ん。。と力なくリードを手にして探しに行く夫。
私は知らん顔をして、カンを働かせた。イヤな感じはしない。大丈夫さ!
夫が戻ってきて、隣の庭に入っていった、と言った。
私は知らん顔。
おしっこさせ番の夫は、どうにもしようがないので、時間になったら出かけた。

しばらくして、居間の東側の窓から外を見ると、いたいた。
向かいのお宅のガレージをくぐり、車のバンパーをくんくんし、隣の塀へ上り、奥に消えていった。
どこまで行くのか知らないけれど、まあ大丈夫だろう、
と家事をごそごそ続け、今度は駐車場を見ると、いた〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
車の下から白い足が2本出ている。
コチカ!と呼ぶと、にゃ〜、と顔を出した。

カツオブシどうする?と聞くと、網戸まで来たので、開けてやったらどっこいしょと上がってきた。
少々汚くなっている。
人間と散歩するときにはそうやたらに狭いところに入らないから、身体も汚れないけれど、
単独だと行きたいところに行くから、すぐに汚れるのだろう。
クロキなんて、毛が黒いからわからないけれど、本当はきったないのだろうなあ。

そしてコチカは、ご飯の器に奮発したカツオブシを食べ、
また南側の網戸に来て、出て行こうと網戸を引っかいたが、
私が、もう固定してしちゃったよ、閉まってるよ、開かないよ、というと、
ちょっとの間動かないでいてから、その場を離れ、玄関の三和土へ寝そべりに行った。

南側の窓からは裏から吹いてくる風も混じって、少々冷たい気持ちのよい風が入ってくる。
考えてみたら、伸び縮みリードをつけてここから出してやれば、駐車場にいるだけならOKなのだ。
そうしようとしたけれど、あれれ、伸び縮みリードはどこへいったかな。。

* * *

<熱いほどの優しさ>

朝11時ごろ。
オシッコをさせようと、コチカとトイレをセッティング。
コチカは私がさせるときにするように、私の腕に自分の腕を絡ませようとしたが、
太い半そでの布が腕に密着していないので、爪を引っ掛けにくかったのか、諦めた。

夫の方が腕が長く、コチカの腰を固定する左手が大きいせいか、
コチカは腕に巻きつこうとしない。
夫はそれがなぜか不満らしいが、コチカとしてはその方が安定していいのだろう。
この人(私)のときにはなんか収まり悪いんだよな、
というような目で私の顔をじっと見つめていた。

でもやっぱりどこかに手を引っ掛けたいらしく、私の頬に手が伸びてきた。
でも頬なので、爪は出せない。
でももしもそこに引っ掛けられるとしたら、一番いいのに、と思うのかどうか、
爪も出さずに頬に手をくっつけたままでいる。
体温が39度近いネコの肉球の熱いこと!

私は熱い肉球とその周りのほわほわした毛を頬に感じながら、
コチカのウンチを出し、おしっこをさせた。

コチカの手からの熱が耳の奥に伝わり、頭皮では頭の天辺まで伝わっていく。
すべてが終わって、はい、お疲れさま、とコチカを下ろしても、
まだ頭の左半分が熱い。
とっても奇妙な体験をしたと思うけれど、
この熱さはコチカの優しさだと思うと、妙に感動してしまった。
わーん。
コチカぁ。
外に出ていっても、これからもちゃんと帰ってきてね〜



 *  *  *  * 


8月26日(日)

<居間から車の下へ出る>

伸縮自在リードのリールを居間のテーブルの足に巻きつけ、
コチカを南の窓から外に出した。
ちょうど車の真ん中あたりに潜れて、気持ちよさそうである。
ひもが細いので、冊子の窓も閉めて鍵をかけられる。
これだと通りからフェンスの中だし、通りから離れているので、
少々買い物に出かけるくらいならこのままでも大丈夫そう。
よい方法を見つけたもの^^\

しかし、お昼過ぎに人間が出かけるので、
まだ車の下にいたかったコチカを無理やり中へ連れ込んだら、
ひどく機嫌を害したようで、台所の涼しいところで腰を下ろし、
ぶーっとした顔つきを人間に向けている。
これから○〜○○と○○はお出かけしないといけないの、ごめんね、と言ってみても、
自分の悪い感情に対して言い訳をしている、と思うのか、
知るか、という感じで薄く目を閉じて、またこちらを見ている。
(注:コチカは「お出かけ」という言葉を知っている。
    そして「ごめんね」という言葉も、その言葉の持つハラがわかるらしい)
あーあ。
コチカ怒ってる。。
そのせいかどうか、夕方に帰宅したら、少しだけではあるが、吐いていた。

吐くといえば、このところ食欲は全然落ちていない。
よく食べるし、あまり吐かないし、吐いても少量だし、
去年の夏よりは健康的に過ごせているのではないだろうか。



 *  *  *  * 


8月27日(月)

今日もコチカは、
伸縮自在リードをつけて南側の窓から降りていった。
車の下で5時間ほど。
家の中に入りたくなると、窓の下にきた。
網戸を開けてやるとあたりをくんくんしてから、
ひょいっと飛び上がって中に入ってきた。
なんか簡単でいいな。。
スマートに入ってきたご褒美とおやつを兼ねて、
ご飯を数粒にカツオブシをトッピングしてやった。



 *  *  *  * 


9月28日(火)

今日もコチカは、
伸縮自在リードをつけて南側の窓から車の下へ。
もう赤いリール部分を見ると、わ、外だ!と思うらしい。
てってってって、と歩いてきて、
フックをつけられるのを待って、
当たり前に窓に向かい、
網戸を開けてやると当たりをくんくんしてから降りていった。
いいな便利で。
安心だし。
伸縮自在リードはいつものリードよりも長いので、
ちょっとは行動範囲が広くて、窮屈じゃないだろうし。

* * *

<クロキの子供が子供を産んだ!>

あ、そういえば、クロキの子供のキイロちゃんが子供を産んだのだった。
お盆に帰省する前の日、
今は亡きミルキーんちの飼い主さんから、
ねえ、またネコが子供を産んだの、知ってる?
と電話がかかった。

チャコちゃんの奥さんやチェリーんちの奥さんが、
キイロちゃんが姿を消した、と話し合っているのを聞いていたので、
それ、クロキの孫ですよ、というと、
奥さんは、へー去年と全く同じパターン!と驚いていた。
クロキは奥さんちの、人が入れないような出窓の下で子供を産んだが、
キイロちゃんもそれを踏襲したらしい。
きっとクロキみたいに、利口なお母さんなんだろう。
玄関前にもちょろちょろ出てきているというから、
もう生まれてから2ヶ月は経っているのでは。

チェリーんちの奥さんに話したら、
今度こそ子供を馴らしてつかまえて、メスだったら避妊しなくちゃ、
と言っていた。
馴らすためには、まずうんと小さなうちからでないとダメである。

クロキの子供がチェリーんちのガレージの食事場にデビューした頃には、
もう生後4ヶ月を過ぎていて、激しい警戒心がついていた。
なので今度は、まだ今のうちから人間に馴らしていかないと。

というわけで、ミルキーんちの奥さんに、ご飯を上げてもらうことにした。
そして奥さんに捕まえてもらい、
もらっていく子猫、
ノラニャンになるなら避妊するするときに人間にすぐ捕まえられるようにと、
今から算段した・・のだけれでど、あれはどうなったかしら。

朝、散歩に出ないし、私が日中いないので、誰にも会わないし話もしない。
そろそろ情報を集めないと。



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8月29日(水)

夕方。
おなかのすいたコチカは、ぅわぉ〜ぅわぉ〜、と言いながら、
何度も私のすねにすりすりしていったが、
私は集中力を切らしたくない書き物をしていて、バチバチPCを叩いていた。
でもあまりにうるさいので、とりあえず事務的にご飯を用意して、またPCに戻った。

ご飯を食べたのだな、と思う頃、
コチカは猛りだし、廊下に飛び出ていったと思ったら、
バリバリバリッ!と派手な音を立てて階段下の爪とぎ用の柱によじ登り、
たんっ!と棚の上に飛び乗り、また降りて、廊下を玄関までダッシュし・・
居間の籐椅子に座っているそばにある脚立に上っては、
のけぞって腕を伸ばして考え事をする私の髪や腕にちょいちょいと触って、
また飛び降りて、身体を丸めて猛ダッシュで廊下へ出ていって・・
ということを繰り返しているうちに、
急に動きが止まったと思ったら、しゃくりあげてさっき食べたものを吐き戻した。
なんやねんな。。

何をそんなに興奮しているのか。
吐いたものを始末しながらあたりを見回したら、3個もウ○チをしていた。
最初のぅわぉ〜ぅわぉ〜は、ウ○チ〜ウ○チ〜だったのかも知れない。
時間的に思いもよらなかった。。

* * *

<キイロちゃんの子供たちが消えた>

なんでもミルキーんちの奥さんが餌付けのためのご飯を用意するようになったら、
子供たちがいなくなってしまったそうだ。
他の大人ネコがくるようになった、などの理由で、
キイロちゃんが警戒してよそに引っ越したのだろうか。
キイロちゃんは、チェリーんちのガレージの食事場にはご飯を食べにくるようだ。
子供たちはどこへ???



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8月31日(金)

<夏の夜の悪夢・・コチカ、あんたのせいよ>

夜中。
頭が重い、動かない、誰か助けて、あーもうだめだ、これが最後、頑張れ・・
と渾身の力を込めて寝返りを打ったら、
なんのことはない、コチカが私の髪の毛の上に寝ていたのだった。。

途中で気がついたけれど、
どれだけ頭を遠ざけてみても、コチカの重みが感じられる。
要するにコチカは、
頭皮の間近の髪の毛から先までの全部(こんな言い方する?)に乗っていたのだ。

今、私の髪は肩より少し長いくらい。
自分の頭が何キロで(たぶん何キロもない・・)、
頭を支える首の労力がどれくらいかしらないけれど、
枕を押さえつけている頭から解放された髪の毛全部(こんな言い方する?)に、
4キロもの重しが乗ったら、私のか細い首の筋肉は頭を持ち上げるの必死になるだろう。
夢とうつつの間のことなので、
急性の重篤な病気になって、あるいは、なにかとても不思議な力が働いて、
あの世へ引っ張りこまれるのかと思って焦った。
そうじゃなくって、あー、よかったよかった。

*

ほっとして、このやろう、とコチカを振り返ると、
彼はすでにこちらを向いていて、
寝ているところをじわじわと身体の下を動いていく感触が気に入らなかったのだろう。
むっとした様子が寝ぼけて細く開けられた目に映っている。
なにさ。
コチカが悪いんだよ。
と思いながら、当たってもしようがないので、寝た。

うとうとし始めた頃、
今度は、私がちょっと動いたのが、コチカの気に障ったらしい。
うにゃん、と声を上がったので私も気づいたが、コチカが動かないので、私もじっとしていた。
しかし、やっぱり腕に噛み付いてきた。
コチカ!と声を荒げると、
意外にもすっと口を離し、いそいそと布団から降りて寝室から出て行った。
もうねえ、まったくねえ。

これから冬にかけて、またこのような小さな争いが夜中に起きるのである。
そろそろ夜中は冷たくなるらしく、寝室の私の横に寝ることが多く、
コチカは人間が寝る用意をしていると、早く上に行こうよ!と鳴いて急かす。
はいはい、とつい急いでしまうのだけど、何、このネコ。。
そして、何、私ら。。
何ネコの言うこと聞いてんのさ(疑)。



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